
NASDAQ100とFANG+って、めっちゃ似てるイメージがあるんやけど。

どっちがええんや?
いつも一生懸命なあなたへ。ヒヨッコ投資家 こかです。
アメリカのハイテク産業へ投資がしたいとき、ETFや投資信託を調べるものの、「似てる商品が多くて、わからん…」と立ち止まってしまう。
こんなことはありませんか。
実は、わたしもQQQとVGT、FANG+で悩んだことがあります。
さて、今回のブログは、アメリカのハイテク産業へ投資できるiFreeNEXT FANG+インデックスとiFreeNEXT NASDAQ100インデックスの比較をします。
なんとなく、FANG+とNASDAQ100は似ているイメージですが、実は構成銘柄やパフォーマンスに大きな違いがあります。
中身をしっかりと理解して投資しないと、想定外のリスクを抱えてしまうかもしれません。
本日もぜひ最後までご覧ください。
NASDAQ100とFANG+はどっちがいいですか

NASDAQ100とFANG+はどっちがよいか。
指数そのものより、商品を比較するほうがわかりやすいと思うので、iFreeNEXT FANG+インデックスとiFreeNEXT NASDAQ100インデックスを用いて、両者を比較しますね。

両方とも、大和投信が運営している投資信託だよ。

まずは、サクッと結論をまとめるで。
詳しくお話ししますね。
iFreeNEXT FANG+インデックスとiFreeNEXT NASDAQ100インデックスをまるっと
まずは、それぞれの投資信託の概要から。
iFreeNEXT FANG+インデックス | iFreeNEXT NASDAQ100インデックス | |
---|---|---|
設定日 | 2018/1/31 | 2018/9/4 |
純資産総額 | 225.41億円 | 622.79億円 |
信託報酬 | 0.7755% | 0.495% |
信託期限 | 無期限 | 無期限 |
連動指数 | FANG+指数 | NASDAQ100指数 |
ウェート方式 | 等ウエート投資方式 | 時価総額加重平均方式 |
決算月 | 1月 | 8月 |
純資産総額について
圧倒的に、NASDAQ100のほうが資産が集まっていますね。
FANG+は中国株へ投資していたこともあるため、中国株のパフォーマンスが嫌気されて人気がなかったのかもしれません。
信託報酬とウェート方式について
NASDAQ100にくらべ、FANG+の信託報酬は割高です。
投資信託の低コスト化が進む中、0.8%近いFANG+は「コスパ悪い」と言われかねません。

なんで、FANG+の信託報酬は高いん?
NASDAQ100を初め、多くの指数で時価総額加重平均方式が取られていますが、FANG+は等ウェート方式を採用しています。
等ウェート方式の場合、中小型株にも有利であり、成長重視のFANG+にはちょうどいいのかもしれません。
ただし、ウェートをキープするためにはリバランスが必要となります。
リバランスを行うと、どうしてもコストが発生してしまいます。
そのため、NASDAQ100の信託報酬よりも高くなっているのかなと思います。
銘柄のみでなく、投資手法そのものが異なるため、一概にコストの高安だけでは比較できません。
次に銘柄を比較してみましょう
iFreeNEXT FANG+インデックスとiFreeNEXT NASDAQ100インデックスの構成銘柄を見てみましょう。
iFreeNEXT FANG+インデックス
iFreeNEXT FANG+インデックスの組入銘柄です(合計10銘柄)
ティッカー | 銘柄 | 組入比率 | |
---|---|---|---|
1 | META | メタ | 10.7% |
2 | MSFT | マイクロソフト | 10.2% |
3 | AMZN | アマゾン | 10.1% |
4 | NVDA | エヌビディア | 10.0% |
5 | GOOGL | グーグル クラスA | 9.9% |
6 | AAPL | アップル | 9.8% |
7 | NFLX | ネットフリックス | 9.5% |
8 | SNOW | スノーフレーク | 9.4% |
9 | AMD | アドバンスト・マイクロ・デバイセズ | 8.6% |
10 | TSLA | テスラ | 7.9% |

あれ?中国株は?
以前は、アメリカのハイテク企業を中心に、中国のバイドゥやアリババも含まれていました。
しかし、2022年12月に指数の算出方法が変わり、銘柄が入れ替えられました。
ちなみに、2021年12月までマイクロソフトは含まれていませんでした(Twitterと入れ替わった)
個人的には、オール米国株となった現在のFANG+が好きです。

iFreeNEXT NASDAQ100インデックス
次に、iFreeNEXT NASDAQ100インデックスの構成銘柄を見るため、QQQの構成銘柄トップ10をご紹介します。
ティッカー | 銘柄 | 組入比率 | |
---|---|---|---|
1 | MSFT | マイクロソフト | 13.43% |
2 | AAPL | アップル | 12.68% |
3 | AMZN | アマゾン | 6.32% |
4 | NVDA | エヌビディア | 5.30% |
5 | META | メタ | 4.07% |
6 | GOOGL | グーグル クラスA | 3.81% |
7 | GOOG | グーグル クラスC | 3.77% |
8 | TSLA | テスラ | 3.02% |
9 | PEP | ペプシコ | 2.04% |
10 | AVGO | ブロードコム | 1.97% |
FANG+と似ている顔ぶれですが、SNOWは含まれていません。
SNOWはニューヨーク証券取引所上場の銘柄であり、NASDAQ100には含まれないんです。
パフォーマンスはどう?
大和アセットマネジメントの資料を引用し、FANG+とNASDAQ100、NYダウ、S&P500を比較します。


FANG+すごいやん!
2014年9月を起点とした場合、4つの指標の中ではFANG+のパフォーマンスがもっとも優秀でした。
しかし、切り取る期間を変えると見える景色は全く異なります。
1年間(2020年7月〜2021年8月)のiFreeNEXT FANG+インデックス(ピンク)とiFree NEXT NASDAQ100インデックス(青)を比較すると、以下のチャートのようになりました。


FANG+の方がボコボコしてる。
NASDAQ100に比べ、FANG+の方が変動幅が大きいですね。
NASDAQ100に注力しつつも、FANG+も捨てがたい
バイドゥやアリババを含んでいたときは、FANG+よりNASDAQ100を推してました。
中国株を嫌厭するわけではありませんが、中国経済や市場環境を考えると、まだ「不安定」というイメージが強いからです。
しかし、オール米国株になった今、FANG+も捨てがたいなと感じるようになりました。
実際、わたしはNASDAQ100投資がメインで、FANG+はポイント投資止まりなんです。
NASDAQ100に比べ、「集中投資」とみなされるでしょうが、FANG+の投資自由度・成長力の高さが魅力だと思います。
う〜ん…、まぁ、冷静に考えると、FANG+よりNASDAQ100のほうが無難でしょうね。
FANG+とNASDAQ100は似て非なるもの

FANG+とNASDAQ100を比較しました。
似ているように思われますが、構成銘柄や過去のパフォーマンスを見てみると、意外と差があります。
2022年年初までは米国テック企業が優勢で、FANG+もNASDAQ100も好調でしたが、2022年半ばからFANG+もNASDAQ100も厳しい展開でした。
オールマイティなのは、全米株式やS&P500であることは、言わずもがなです。

いつになったら、上がるのかな…と耐えていました。
個人的には、「米国テック企業へ投資する場合、まずはNASDAQ100のETFや投資信託から始め、もっと深掘りしてみたくなったら、FANG+も候補に入れてみる」がよいかと思います。
FANG+は面白いけれど、銘柄数が10銘柄と分散力が弱く、値動きが大きくなりがちです。
一方、NASDAQ100ならば分散力も高いため、FANG+より始めやすいかなと思います。
あなたは、どちらに投資したいですか。
本日もお読みいただき、ありがとうございました。
最高のフィナーレを。
コメント