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【本当は怖いレバナス】あなたは、iFree レバレッジ NASDAQ100のリスクを理解しているか?

レバナス、レバナスってめっちゃ人気やけど、レバレッジってホンマに大丈夫なん?

レバレッジ商品ってリスクあると思うねんけどなぁ…。

いつも一生懸命なあなたへ。ヒヨッコ投資家 こかです。

今回のブログは、iFree レバレッジ NASDAQ100のリスクについてお話しします。

「レバナス」とキャッチーな呼び名で浸透していますが、巷の人気とは裏腹にiFree レバレッジ NASDAQ100は、なかなかハイリスク商品です。

レバレッジなし商品の2倍の値動きをするように設計されているため、下落相場や横ばい相場には弱い商品です。

上昇相場の甘い蜜しか吸っていないと泣きを見るかもしれません。

今日はiFree レバレッジ NASDAQ100のリスクを整理し、その対策も考えていきます。

本日もぜひ最後までご覧ください。

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レバレッジ商品はハイリスク商品です

通常の商品(iFree NEXT NASDAQ100インデックス)に比べ、レバレッジ商品(iFree レバレッジ NASDAQ100)はリスクが高いです。

さて、なんとなく使う「リスクが高い」という言葉。

そもそもリスクとはなんなのでしょうか。

そもそもリスクとは

リスク=下がることって思うけれど、実は上振れすることもリスクなんよ。

投資におけるリスクの定義は、以下の通りです。

日常用語のリスクは「危険」を意味するが、投資理論では将来に起こる結果の不確実性を表す。

DCプランナー入門より

投資におけるリスクとは、将来、どうなるかわからないことをリスクと呼びます。

定期預金のように、プラスマイナスゼロならばリスクなしです。

「株で儲かった!」とプラス10万円もリスク。

「FXで損した!」のマイナス10万円もリスク。

つまり、投資をしている限り、リスクは避けられません。

日々の値動きが2倍

では、レバレッジの話に戻ります。

通常の商品にくらべ、レバレッジは日々の値動きが2倍になるように設計されています。

iFree レバレッジ NASDAQ100=NASDAQ100×日々の値動きが2倍

レバレッジをかけることで、将来への不確実性が増すから、「リスクが高い」って言われてるねんな。

期間中の値動きの2倍ではない

注意したい点は、「期間中の値動きの2倍」ではなく、「日々の値動きの2倍」という点です。

レバレッジNASDAQ100は、1/1のNASDAQ100の値動きの2倍、1/2のNASDAQ100の値動きの2倍…になる。

1/1〜1/10のNASDAQ100の値動きが+10%だった。1/1〜1/10のレバレッジNASDAQ100の値動きは+20%になる。

→NG!期間中の値動きの2倍ではない

シミュレーションしてみましょう

レバレッジあり/なしで、シミュレーションしてみましょう。

10日間で、以下のような値動きをしたとします。

1日目2日目3日目4日目5日目6日目7日目8日目9日目10日目
値動き+5%-5%-10%-3%+3%+10%+1%-2%-2%
レバレッジなし10,00010,5009,9758,9788,7088,9699,8669,9659,7669,570
レバレッジ2倍10,00011,0009,9007,9207,4457,8919,4709,6599,2738,902

2日目をご覧ください。前日比+5%の値動きがありました。

レバレッジなしの場合:10,000×105%=10,500

レバレッジありの場合:10,000×110%=11,000

3日目以降は前日の価格に対して変動率をかけます。ゆえに、期間が長くなればなるほど、レバレッジあり/なしの乖離は大きくなります。

値動きをグラフにしてみたよ。

レバレッジあり(赤線)の方が値動きが大きいことがわかりますね。

レバレッジは上昇するときはぐんぐん上がる、では下がるときは?

日々、2倍の値動きをしているため、上昇相場ではグイグイ上がっていくことは誰もが描けるはず。

上昇時のレバッジあり/なしは、以下のようになります。

1日目2日目3日目4日目5日目6日目7日目8日目9日目10日目
値動き5%7%3%1%4%8%10%3%5%
レバレッジなし10,00010,50011,23511,57211,68812,15513,12814,44014,87415,617
レバレッジ2倍10,00011,00012,54013,29213,55814,64316,98620,38321,60623,766

逆に、下がっていくときも、レバレッジありはグイグイ下がっていきます。

1日目2日目3日目4日目5日目6日目7日目8日目9日目10日目
値動き-5%-7%-3%-1%-4%-8%-10%-3%-5%
レバレッジなし10,0009,5008,8358,5708,4848,1457,4936,7446,5426,215
レバレッジ2倍10,0009,0007,7407,2767,1306,5605,5104,4084,1443,729

じゃ、大きく下がって、横ばいのときは?

大きく下がって、価格が膠着しているようなとき、元の価格に戻るには大きな上昇力が必要となります。

レバレッジ商品は横ばい相場に弱いと言われています。

上のチャートの4日〜7日目をご覧ください。

レバレッジなしに比べ、大きく下げたレバレッジ商品は、少しの上昇ではなかなか価格が戻りません。

投資家のメンタルが試される

下落と横ばいに弱いレバレッジ商品を長期保有するには、強いメンタルが必要ですね。

値動きは「上がる」「下がる」「横ばい」の3つしかありません。

上昇相場だと楽観していられますが、下落スピードに負けないようにするには、堅い意思と精神が求められそうです。

リスクを低減するために

iFree レバレッジ NASDAQ100のリスクを低減するには、ポートフォリオ全体でリスク調整をするのが最善策かと思われます。

レバレッジ商品のリスクを低減するために
  • 全力レバナスは避ける

iFree レバレッジ NASDAQ100へ投資するならば、他の商品と組み合わせて(全世界株式や全米株式、S&P500など)ポートフォリオ全体でバランスを取ることが大切です。

全力レバナスは避けたい

auカブコム証券のページを引用します。

上図にあるとおり、iFree レバレッジ NASDAQ100はリターンが60%近くあるものの、標準偏差が35.31とばらつきが大きいです。

標準偏差が大きい=価格の振れ幅が大きいってことや。

やっぱりレバナスは値動きが大きいんやね。

高利回りは魅力ですが、バラつきも大きいiFree レバレッジ NASDAQ100

組み合わせるならば、もう少し標準偏差が小さいものがよいのではないでしょうか。

例えば、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の場合は、トータルリターン36%に対して、標準偏差が12.83となっています。

※通常、シャープレシオや標準偏差は3年データを使用しますが、今回は特別に1年データを使用しました。

上昇相場しか知らないのが本当に怖い

本記事を書く際に、iFree NEXT NASDAQ100とiFree レバレッジ NASDAQ100の設定来の基準価額を調べました。

2018年の設定来、株式市場には大きな下落や長い低迷期がほとんどありません。

「これって怖いことだな」と思って。

投信会社さんにとって都合のよい相場状況が続いているから、売りやすい資料が作れて、どんどん商品は売れていきますが、レバレッジの本当の怖さを知らないまま買っちゃう人が増えるのではないかと懸念されます。

いいところだけを切り取った資料を信じて運用するのは本当に危険です。

好調なレバレッジ NASDAQ100にも、リスクがあるということを忘れないでください。

本日もお読みいただき、ありがとうございました。

最高のフィナーレを。

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