
最近、バリュー株が上がってきた!
みなさん、こんにちは。ヒヨッコ投資家 こかです。
今回の記事は、VTV(バンガード・米国バリューETF)についてご紹介します。
さて、先日、バンガード社のMarket perspectivesに、10年間リターンの予測が出ていました。
バンガードの予測によると、今後10年間でアツイのはグロース株ではなく、バリュー株とのことです。
11月の大統領選挙でバイデン氏の当選が確実になってから、相場の流れが変わりました。
今まで買われていたハイテク銘柄でなく、割安で放置されていたバリュー株に資金が流れるようになったのです。

ハイテクの時代は終わりや!
バリュー株投資をするならば、VTVも一考の価値アリではないでしょうか。
本日もぜひ最後までご覧ください。
VTVは米国の大型バリュー株に投資できるETF
VTV(バンガード・米国バリューETF)は、米国の大型バリュー株へ投資するETFです。
VTIやVOOでおなじみのバンガード社のETFで、経費率の安さはバツグンですね。
VTVの概要
VTV | |
設定日 | 2004/01/26 |
純資産額 | 82.88億ドル |
経費率 | 0.04% |
構成銘柄数 | 332銘柄 |
分配金利回り | 3.08% |
運用会社 | バンガード |
連動指数 | CRSP USラージキャップ・バリュー・インデックス |
銘柄数は332と、分散投資の観点では申し分ないと思います。
特徴的なのは、分配金利回りですね。
VTVの分配金利回りは、高配当株ETFであるVYMに近い分配金利回りです。
分配金利回り比較VTI:1.72%
VOO:1.78%
VYM:3.62%
VTV:3.08%
VYMの経費率は0.06%なので、よりコストを抑えつつ、分配金利回りも追い求めたいならばVTVで十分かもしれません。
組み入れ銘柄
次にVTVの組み入れ銘柄トップ10をご紹介します。
保有銘柄 | ティッカー | 構成比 |
Berkshire Hathaway Inc. Class B | BRK.B | 3.247% |
Johnson & Johnson | JNJ | 3.115% |
Procter & Gamble Co. | PG | 2.746% |
UnitedHealth Group Inc. | UNH | 2.355% |
JPMorgan Chase & Co. | JPM | 2.332% |
Verizon Communications Inc. | VZ | 1.957% |
Walt Disney Co. | DIS | 1.783% |
Intel Corp. | INTC | 1.751% |
Comcast Corp. Class A | CMCSA | 1.677% |
Merck & Co. Inc. | MRK | 1.668% |
アップルやマイクロソフトが並ぶVTIやVOOとは違う顔ぶれがライナップされています。
個人的な感想ですが、わたしの保有銘柄が2つも(VZとDIS)がVTVのベスト10に入っていて、驚きました。

知らぬ間に、「ひとりVTV」してた…。
セクター別構成比率
VTVのセクター別構成比率を見てみます。
セクター | 構成比 |
ヘルスケア | 19.5% |
金融 | 18.3% |
資本財 | 12.5% |
生活必需品 | 11.7% |
一般消費財 | 8.6% |
公益 | 7.6% |
電気通信 | 6.9% |
テクノロジー | 6.3% |
Energy | 3.9% |
素材 | 2.5% |
不動産 | 2.2% |
ヘルスケアや金融、資本財で約半数を占めています。
たしかに割安銘柄の多いセクター群です。
相場の潮目が変わったは本当か?
ちなみに、11月15日現在のS&P500マップ(直近1か月の推移)とVTVの組み入れ銘柄・セクターを比較してみると、、、
直近では、VTVの組み入れ銘柄やセクターがプラスに転じています。
「相場の潮目が変わった」と言われるのも納得できます。
VTVとS&P500の比較チャート
2005〜2008年ごろ、VTVはS&P500をアウトパフォームしていました。
しかし、2010年代に入るとS&P500よりも冴えない動きです。
2020年11月に入ってからのVTVは大きく値を上げましたが、過去10年間ほどはS&P500に勝ることはない成績でした。
個別銘柄でのバリュー株投資が難しいならばVTVもあり
米国の大型バリュー株へ投資するVTVをご紹介しました。
バリュー、高配当とグロースはよく比較されますが、まったく別の魅力を持つ投資対象です。
グロース派の人から見たら、いくら配当利回りがよくても、いつ市場評価が上がるかわからないバリュー株投資は辛気くさいと感じるかもしれません。
今後のバリュー株の行末は、どれだけの資金が流入するかにも依存していると思います。
企業の価値を反映しているのが株価と言えど、人気がなければ買われないし、株価は上がりません。
投資家の資金がどの程度バリュー株に向かうかという点も、重要なポイントではないでしょうか。
本日もお読みいただき、ありがとうございました。
最高のフィナーレを。
コメント