
2018年9月、DCプランナー2級に受験し、合格しました。
マイナーな資格なのか、ネットで検索してもなかなか情報が見つからず…。
私の体験を記事にしました。
みなさん、こんにちわ。
ヒヨッコ投資家 こかです。
本日の記事は、2018年9月に受験したDCプランナー2級の試験についてです。
試験勉強や勉強方法をご紹介します。
受験を迷っている方や勉強方法を探している方のお役に立てばと思います。
ぜひ最後までご覧ください。
DCプランナー2級試験の概要

DCプランナー試験は、日本商工会議所と金融財政事情研究会が共同で主催している資格試験です。
年金制度全般についての知識を問われる試験です。
金融業界の方が受験することが多い試験です。

試験日は金融系の試験が多く、銀行業務系の教材を持っている方が多かったです。
さて、DCプランナー2級の試験概要は以下のとおりです。
- 出題形式・試験時間:マークシート形式・四答択一式問題30問/事例5題 /150分
- 受験資格:誰でも受験可能
- 合格基準: 100点満点で70点以上
- 申し込み方法:インターネット申込or郵送申込
詳細は公式サイトをご覧ください ≫ DCプランナー公式サイト
DCプランナー2級の難易度は?
DCプランナー2級の受験者データです。
回(施行年月日) | 受験者数 | 実受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|---|
26(2020.9.13) | 2,410 | 2,028 | 1,069 | 52.7% |
25(2019.9.8) | 2,774 | 2,279 | 1,201 | 52.7% |
24(2018.9.9) | 2,922 | 2,438 | 1,007 | 41.3% |
23(2017.9.10) | 3,380 | 2,803 | 1,251 | 44.6% |
22(2016.9.11) | 3,001 | 2,499 | 961 | 38.5% |
21(2015.9.13) | 2,210 | 1,839 | 1,197 | 65.1% |
20(2014.9.14) | 1,995 | 1,656 | 1,038 | 62.7% |

平均合格率は約51%です。難易度が回によってばらつきがあるのか、合格率が4割を下回るときもあります。
FP2級の合格率と同じくらいですね。
個人的には、FP2級や簿記2級よりやや易しいと感じました。
DCプランナー2級を受ける人はどんな人?
DCプランナー2級の受験者は金融業界の方が多いと感じました。
当日はFP試験や銀行業務の検定も行われる日です。
併願の教材を見ていると、金融業界の方がほとんどだったように思います。
わたしは企業の確定拠出年金の事務担当者なので専門知識をつけるために受験しました。
DCプランナー2級の独学で一発合格する方法

DCプランナー2級は、きちんと勉強すれば独学でも合格できます。
社労士試験よりはずいぶん簡単ですが、きちんと勉強しないと合格できません。

わたしの感覚では、FP2級や日商簿記2級の方がしんどかった感じです。
わたしの学習データは以下のとおり。
- DCプランナー2級学習時間:1か月半
- 学習スタイル:独学
わたしはゆっくり勉強して1か月半でしたが、学習スタイルが確立できている人や実務に携わっている人が超特急で学べば1か月〜3週間でも合格できると思います。
では、実際の学習方法についてご紹介しますね。
DCプランナー2級の試験対策で使う教材は2つだけ
まず、使用教材から。
DCプランナー2級の試験対策で使用した教材は2つだけです。
- DCプランナー入門(DCプランナー実務研究会)
- DCプランナー2級試験問題集(一般社団法人金融財政事情研究会 検定センター)
この2冊は金融財政事情研究会のHPでも試験対策問題集・参考書として挙がっています。

試験会場でもこの2冊を復習している人が多かったです。
この2冊を繰り返し学習すれば、十分合格できます。
商工会議所のHPにある10,000円以上する通信講座で学ばなくても大丈夫じゃないかな…と思います。
DCプランナー入門(DCプランナー実務研究会)
テキストの説明をしますね。
DCプランナー入門(DCプランナー実務研究会)、公式テキストです。
中古本で前年度のものが出回っていますが、受験年度のものを買った方がよいです。
たった1年前の情報でも法改正などで古くなっていることがあるため、誤った情報を学習すると受験前から点数を落としてしまいます。
テキストは知識整理に使っていました。
テキストを一読してから問題集を解くやり方が理想ですが、学習時間も限られていたのでイキナリ問題集から始め、知識の整理・補完にテキストを読んでいました。
苦手なところや覚えづらいところは、ふせんをつけて繰り返し学習できるようにしていました。
いきなりこのテキストで学習を始めると、テキストの厚み(2cmくらい)と専門用語が並ぶ内容に心がくじけます。

「テキストを読まずに問題集を解くと知識にムラが出るのではないか」と不安でしたが、問題ありませんでした。
DCプランナー2級試験問題集(一般社団法人金融財政事情研究会 検定センター)
DCプランナー2級試験問題集(一般社団法人金融財政事情研究会 検定センター)、問題集です。
結局、5周ほど解いたでしょうか。繰り返し、繰り返し解いていました。
最初は正解率が低かったですが、同じ問題を繰り返し、繰り返し解くことで、正答率が上がっていきました。
スキマ時間の学習OK
問題集は選択問題が多いので、筆記用具がない環境でも学べます。
正答率の低い問題はテキストに戻って、知識を整理していました。
よく間違う問題はテキストで基礎知識を整理して、再チャレンジ&答え合わせ…を繰り返していました。
3,4回間違う問題はポイントをまとめた付箋を解説部分に貼っていました。
とにかく、間違いをつぶすことが大切です。

社会人の勉強時間は限られています。
効率よく学べる工夫を!
最新年度のものを使って学習
テキスト同様、問題集も最新年度のものを使った方がよいです。
中古で安い教材が手に入るのは魅力ですが、誤った知識を学んだがゆえに再受験することを思えば、テキストを新品で購入するくらいなんともないです。
電卓も忘れずに
DCプランナーでは計算問題が出題されます。
ルート(√)を使った計算もありますので、手持ちの電卓にルートがない場合は新調する必要があるかもしれません。
わたしの電卓にはルートがなかったので、試験勉強のためにルート付きの10桁電卓を買い換えました。
試験直前でなく余裕を持って購入して、電卓に慣れておく方がベターです。
DCプランナー2級の学習に社労士試験の対策サイトが役に立つ
DCプランナー2級の試験ってあまり情報がないので、孤独な戦いになりがちです。
しかし、社労士試験の年金制度部分と学習範囲が重複していることがあります。
社労士試験ならば情報もたくさんあるので、苦手な箇所・覚えにくい箇所は社労士試験の学習サイトを参考にしていました。
特に、老齢基礎年金の支給開始年齢の語呂合わせは助けられました。
分野別勉強ポイントについて
DCプランナー2級の出題範囲は4分野から構成されています。
- A分野:わが国の年金制度・退職給付制度
- B分野:確定拠出年金制度
- C分野:投資に関する知識
- D分野:ライフプランニングとリタイアメントプランニング
それぞれ特徴や得手不得手がありますが、自分が一番とっつきやすい分野から学ぶのが良いです。
A分野:わが国の年金制度・退職給付制度
ただでさえ複雑な我が国の年金制度を学ぶ分野であり、最もとっつきにくい分野です。
A分野は暗記してしまえば点数源になるので、問題集で知識の整理を図りつつ、暗記を確実にしていきました。
- 老齢基礎年金
- 厚生年金保険
- 国民年金基金
- 中小企業退職金共済
等について、適切なものを選ぶ/不適切なものを選ぶ形式で尋ねられました。
紛らわしい問題もあるので、失点を防ぐため、正確な知識が求められます。
B分野:確定拠出年金制度
時世的にも話題になっている分野であり、時事ネタや日常での情報と試験範囲が重複している箇所もあります。
確定拠出年金制度の不明点はインターネットで調べ、最新の知識を取り入れていました。
テキストのみが教材ではありません。
実際の試験で出た問題を紹介します。
企業型確定拠出年金制度に加入している人が退職した後、
- 企業型確定拠出年金制度がある企業に再就職した場合
- 企業型確定拠出年金制度がない企業に再就職した場合
- 専業主婦になった場合
の手続きを選択する問題が出題されました。
C分野:投資に関する知識
予備知識や興味の有無で差がでる分野です。
普段から投資をしている人ならば興味を持って学べますが、興味がないとちんぷんかんです。
問題集を解いて問題の傾向をつかみつつ勉強する…が最速です。
特に、ポートフォリオの期待リターンの算出問題はしっかりと理解しておきましょう。
基礎問題、応用問題ともに出題されました。
D分野:ライフプランニングとリタイアメントプランニング
D分野については誰しもが歩む道(老後)なので、自分ゴトと思って能動的に学んでいました。
他の分野と異なり、「ライフプラン」という具体的でイメージしやすい分野なので、勉強しやすいです。
しかし、適切なアドバイスを選ぶ問題などを「感覚」で解くと失点します。
きちんと理解した上で解答しましょう。
DCプランナー2級は独学でも十分合格できます

DCプランナー2級は正しい教材で、正しく勉強すれば決して難しい試験ではありません。
問題集には載っていない初めてみるような問題も試験には出てきましたが、ご紹介した2冊の教材を繰り返し、繰り返し学べば、合格できます。
今後、年金知識は必要とされるでしょうし、学んで損はありません。
これから受験される皆さんの学習を応援しています!
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
最高のフィナーレを。
コメント