「高配当株ETFといえば、VYM!」って感じやけど、HDVはどうなんやろ?
HDVも高配当株ETFよな。
VYMと何が違うんやろ?
いつも一生懸命なあなたへ。ヒヨッコ投資家 こか(@cocablog)です。
今回のブログは、VYMとHDVを5つのポイントで比べます。
配当利回りは見劣りしちゃいますが、個人的には、大型株が多いVYMが安心して持てるかなと思います。
(投資をする上で、「安心して持てる」って重要ポイントです!)
本日もぜひ最後までご覧ください。
【最初に結論】VYMとHDV、どちらがおすすめか。
最初に結論を頼むで。
まず、VYMとHDVのおすすめの投資家タイプをまとめます。
VYMは、大型株を中心に400以上の銘柄で構成されています。
分配金利回りは見劣りしますが、比較的安定した値動きです。
一方、HDVは70銘柄ほどで構成されており、VYMより銘柄分散力が弱めです。
しかし、分配金利回りが高い点は魅力的です。
VYMとHDVについて、詳しくお話ししますね!
VYMとHDVを5つのポイントで比較
以下の5ポイントで、VYMとHDVを比較します。
- 概要
- インデックス
- 組入上位10銘柄
- チャート
- トータルリターン
概要
VYMとHDVの概要です。
VYMはバンガード社のHPで、HDVはiシェアーズ社のHPで調べました。
また、分配金利回りはDivided.comを元にまとめています。
VYM | HDV | |
---|---|---|
設定日 | 2006/11/10 | 2011/03/29 |
純資産額 | 546億ドル | 76億ドル |
信託報酬 | 0.06% | 0.08% |
インデックス | FTSE ハイディビデンド・ イールド・ インデックス | モーニングスター 配当フォーカス指数 |
銘柄数 | 412 | 75 |
分配金利回り | 3.41% | 4.14% |
情報 | 2021/12/31現在 | 2022/1/25現在 |
純資産額(ETFへどれだけの資産が集まっているか)は、VYMの方が大きいです。
HDVの7倍近い純資産額です。
信託報酬はほぼ同じだな、という印象。
分配金利回りは、HDVの方が高めですね。
インデックス
VYMとHDVのインデックスって、何が違うん?
VYMとHDVのインデックスについて、お話しします。
VYM:FTSE ハイディビデンド・イールド・インデックス
FTSE ハイディビデンド・イールド・インデックスとは、イギリスのFTSE社によって算出されています。
米国株式市場における高配当利回りの銘柄(REITのぞく)で構成されており、時価総額加重平均型の株価指数です。(参考:SBI証券)
時価総額加重平均型?
VYMは大型株の動きに引っ張られやすい傾向があります。
中小型株へ投資したい人には物足りないかもしれませんが、大型株中心なので安心感はあるかな、と思われます。
HDV:モーニングスター配当フォーカス指数
モーニングスター配当フォーカス指数は、米国のモーニングスター社が開発・算出する指数です。
配当利回りの高さにくわえ、財務の健全度や配当支払能力にも着目されています。(参考:楽天証券)
VYMのインデックスとはちょっと違う感じやね。
時価総額加重平均型のVYMと異なり、HDVは大型株中心ではありません。
HDVは運用会社独自の着眼点で構成されたインデックスです。
運用方針に共感できる人には、ガチッとハマると思います。
組入上位10銘柄
VYM、HDVそれぞれの組入上位10銘柄をご紹介します。
VYM
VYMは金融や生活必需品、ヘルスケアを多く含み、「手堅いな」と思わせる銘柄群が並びます。
銘柄名 | |
---|---|
1 | JPMorgan Chase & Co. |
2 | Johnson & Johnson |
3 | Home Depot Inc. |
4 | Procter & Gamble Co. |
5 | Pfizer Inc. |
6 | Bank of America Corp. |
7 | Cisco Systems Inc. |
8 | Broadcom Inc. |
9 | Exxon Mobil Corp. |
10 | PepsiCo Inc. |
HDV
HDVはエネルギー関連株が目立ちます。
タバコ株も上位にランクインしており、配当利回りが特に高い銘柄への投資が目立ちます。
銘柄名 | |
---|---|
1 | Exxon Mobil Corporation |
2 | Chevron Corporation |
3 | Johnson & Johnson |
4 | Verizon Communications Inc. |
5 | AbbVie |
6 | Pfizer Inc. |
7 | Procter & Gamble Co. |
8 | Philip Morris International Inc. |
9 | Merck & Co. |
10 | Coca-Cola Company |
チャート
2012年2月から2022年1月までのチャートです。(引用:TradingView)
オレンジ:S&P500/青:VYM/水色:HDV
最近はグロース株中心の相場だったこともあり、VYM、HDVともに、S&P500に負けてしまっています。
しかし、下記の2022年1月のチャートでは、バリュー株優勢でVYM、HDVともに、S&P500をアウトパフォームしています。
切り取る時期によって、チャートの見え方は異なります。
やっぱ、S&P500の方がええんやろか…?
うん。S&P500との比較チャートを見ると、疑問に思ってしまうよね。
個人的には、「高配当投資がしたい!」との目的があればVYMやHDV、「米国株で資産運用したい」との目的ならばS&P500や全米株式で十分だと思います。
トータルリターン
ETFreplay.comより、2012年2月〜2022年1月までの分配金込みのトータルリターンを引用します。
直近10年間の成績は、VYMの方がよかったようです。
HDVの分配金の高さを考えると、トントンくらいになるかな…と思っていましたが、VYMが好パフォーマンスという結果に。
ただし、切り取る期間によって、トータルリターンもまったく異なる結果となるはずです。
個人的にはVYMを選ぶけれど
わたしが投資するならば、VYMを選びます。
HDVの分配金利回りは魅力的ですが、大型株中心のVYMは比較的安定した値動きだからです。
また、わたしはSPYDを保有しており、「分配金利回りはソコソコでも、株価が安定しているほうが精神的にラクだ」と痛感しているからです。
ただし、これはあくまでもわたしの意見。
投資家さんによって、投資で重視するポイントは異なります。
ご自身にとって何が大切かを整理し、自分の投資目的を叶えてくれる銘柄を選んでくださいね。
本日もお読みいただき、ありがとうございました。
最高のフィナーレを。
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