みなさん、こんにちわ。ヒヨッコ投資家 こかです。
わたしは【SPYD】を保有していますが、あくまでも「お楽しみ」程度にしています。
全力投資はしていません。
なぜならば、【SPYD】組み入れ銘柄を見ていると企業成長率が見劣りする銘柄が多いからです。
本日の記事ではSPYDをメインの投資先にすべきではない理由をお話しします。
SPYDとはなにか
SPYDとは、SPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式ETFのことです。
高配当利回りが魅力のETFです。
以下に概要をまとめます。
SPYD |
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名称 | SPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式ETF |
インデックス | S&P 500高配当指数 |
設定日 | 2015/10/21 |
特徴 | ・S&P 500組入銘柄のうち、上位80位を対象に組み入れる
・組入比率は均等配分で決定される |
決算 | 3・6・9・12月決算 |
直近配当利回り | 5.6%(2020年6月1日現在) |
経費率 | 0.07% |
運用会社 | ステートストリート |
SPYDのトータルリターンはS&P500以下?
長く持って、資産を拡大するならば、普通にS&P500を持つ方が利口です。
SPYDはS&P500と銘打っていますが、SPYDの株価がS&P500と全く同じというわけではありません。
同じSPDR社のSPYと比較すると、配当金込みで見てもアンダーパフォームです。
S&P500採用銘柄のうち、配当利回りのよい銘柄トップ80という偏りのあるスクリーニングのため、ビミョーなパフォーマンスです。
税金などのコストも勘案すると、さらにパフォーマンスは落ちるでしょう。
SPYDって配当金くれるのはいいけれど、資産の成長って面で見ると、どうなのかな?
SPYD組み入れ銘柄の成長性を分析
SPYDの成長性を考えるため、組み入れ銘柄を紐解いていきます。
SPYD組み入れ銘柄トップ10(2020/6月現在)
SPDRのHPから抜粋したSPYDの組み入れ銘柄トップ10(2020/6月現在)です。
SPYDは「S&P500の中で配当利回りのいい銘柄80」を選んでいるので、銘柄に偏りがあります。
見慣れたAppleやMicrosoftなどの顔ぶれはありません。
SPYDへの組み入れ基準はあくまでも「配当利回り」であり、「成長性」「収益性」ではありません。
SPYD組み入れトップ10銘柄のEPS
さて、SPYD組み入れ銘柄の成長率を知るため、各銘柄の直近10年間のEPS推移を見てみました。
以下は、SPYD組み入れ銘柄の2008年からのEPS推移です。
めっちゃ見づらいので、「右肩上がりではないな」「なんか数字がぼこぼこしてるな」程度を感じてください。
教科書とおりにきれいにEPSが成長している銘柄は少なく、凹凸が目立つ銘柄が多いです。
AT&Tをピックアップ
高配当銘柄として有名なAT&Tをピックアップして、直近10年のEPS成長率を計算しました。
2009年EPS:2.05ドル
EPS成長率:3.35%
SPYDに成長性を求めるべきではない
SPYDの組入銘柄は優秀ばモノばかり…とはいかず、S&P500と同等の成長性を求めるべきではありません。
「成長銘柄に投資したかったら、個別銘柄でええやん」
いづれもごもっともなご意見。
そう、【SPYD】は配当金を楽しむETFです。
そもそも【SPYD】に「成長性」を求めるべきではないんですよね。
VTIの1/3程度の投資額で十分です
SPYDの投資額はVTIの1/3程度の投資額にしています。
成長性ならばVTIの方が優秀だと思っているからです。
おそらく、長期保有ならばVTIの方がパフォーマンスがよいと思います。
配当利回りを目的にSPYDへ投資していますが、あくまでも配当金を生み出す資産として保有しているだけでメインはVTIです。
SPYDは配当金生活を楽しむETFと割り切るべし
インカムゲインがモットーの場合、SPYDは優れた投資先です。
しかし、わたしは「投資の醍醐味は元本部分の成長ありき」だと思っているので、SPYDへ全力投球はしません。「SPYDはインカムゲインを楽しむだけ」と割り切って保有し、株数も控えめにしています。
配当利回りの良さは魅力ですが、SPYDはメイン投資先にすべきではありません。
コア投資はS&P500や米国株式全体とし、SPYDはサテライト的位置付けがよいと考えています。
本日もお読みいただき、ありがとうございました。
最高のフィナーレを。
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コメント
質問ですが
配当優先して元本をとりくずす予定もないならばSPYDが最適解とおもわれますか?
すねおさん
はじめまして。コメントありがとうございます。
●元本部分を気にしない。
●配当金をもらい続けるための預け先
こういう前提ならば、現時点ではSPYDはよい銘柄だと思います。
理由は以下の2点です。
●ETFなので流動性がある
●S&P500採用銘柄という安心感
ただし、いかなる相場状況でも元本を気にせずにいられるかどうかは不確実です。
定期的に運用成績等をチェックしながら保有するのがよいと思います。
2019年の相場環境を見ると、「最適解」と言ってしまいたくなりますが、「最適解」にあぐらをかかずにいたいETFです。