株と債券を比べると、株の方がリターンが大きいことは明らか。
債券なんて必要ないでしょ?
みなさん、こんにちわ。ヒヨッコ投資家 こか(@cocablog)です。
債券を組み入れているポートフォリオって、珍しいでしょうか?
ブログやSNSを見ていても、債券投資家は少ないように思います。
しかし、わたしはポートフォリオに【BND】を入れており、債券へも投資しています。
【2022年8月追記】
BNDを売却し、米国債への投資に変更しました。
また、インデックス投資は勝者のゲームの中で著者のジョン・C・ボーグルは、「債券もポートフォリオに入れるべし」と語っています。
わたしは、富を蓄積する段階にあり、そのために働いている投資家に対して、若い投資家には株式と債券を80対20、高齢の投資家は70対30にすべしと推奨した。
引用:インデックス投資は勝者のゲーム
株式の方がリターンが大きいことは明らかで、債券など必要ないかもしれません。
でも、ひょっとしたら債券投資にもメリットが…?
今回は、株式と債券を併せ持つメリットをお話しします。
本日もぜひ最後までご覧ください。
BNDなんて必要ないでしょ?VTIだけでいいでしょ。
わたしはVTIとBNDへ投資していました。
2022年8月現在、BNDを売却し、米国債投資に切り替えました。
今回は、VTIとBNDをポートフォリオに組み入れるとの仮定でお話しさせてください。
BNDは必要か?
BNDが必要かどうかは、投資家自身のリスク許容度によります。
リスク許容度が高く、意志の強い人には、BNDは不要です。
株式が活況な相場状況では、株式オンリーの方が好成績であり、債券はリターンの邪魔者だったでしょう。
たとえば、株式相場が低迷していても、上昇する未来を疑わない人や不安にならない人は、株式だけでよいと思います。
一方、価格変動に耐えられない人は、BNDも保有する方が安心できるでしょう。
株式市場が低迷している中、「本当に株だけでいいのかな…」と迷ったり、「株がイマイチなら、せめて利息でもほしいな」と思うならば、債券を持てば、そこそこ安心できるはずです。
債券は株式ほどの値動きないため、メンタルにはやさしいです。
下落相場であっても、債券は確実に利金が支払われるところが、イイなと思っています。
ボーグルが債券投資にも重きを置いた理由
冒頭で引用したように、ボーグルが「債券も組み入れるべし」と話したのは、債券投資のメンタルサポート力を評価していたためかと思います。
インデックス投資は勝者のゲームの中で、以下のように語っています。
株式と債券のバランス型ポートフォリオが持つ保守的な性質が、投資家が非合理的な行動(すなわち株式市場が急落すると恐ろしくなって株式のポジションを畳んでしまうなど)を取る可能性を抑えることになるのだ。
引用:インデックス投資は勝者のゲーム
リターンだけ見ると、株式ほどの上昇力は期待できません。
しかし、債券にふと気を配ると、「株が下がっているときでも、利金が出るって嬉しい」「株が下がっているときでも、あまり下がらなくて安心」と思いますね。
分配金込みリターンがVTIを上回る?
ほな、ただ「守り番」として、債券を保有するってこと?
実は、債券が株以上のリターンの年もあったみたい!
過去、分配金込みのBNDリターンが、VTIを上回っているときがありました。
以下の図は、ETF replayで作成した、2007年1月から2022年8月までのVTIとBNDの分配金込みリターンです。(緑:BND /青:VTI)
VTIとBNDのリターンについて
2007年〜2022年まで、VTIとBNDを保有したと仮定しましょう。
VTIを持っている方が断然リターンが大きいです。(トータルリターン:298.3%)
しかし、ある一定の期間に注目するとBNDが優勢です。
2008年〜2013年末にかけて、BNDの分配金込みリターンはVTIを上回っています。
リーマンショック直後は、BNDのトータルリターン方がよかったようです。
株式があまり上がらない中、株式だけを保有していた場合、心の中は…穏やかじゃないでしょうね。
また、「債券ってイマイチ」と思われていますが、ゆるやかに右肩上がりの直線を描いています。
緩やかながらもリターンを得られる債券、安全思考の投資家にとっては嬉しい資産です。
VTIとBNDのボラティリティについて
「債券は、株式よりもマイルド」と言われれるのは、ボラティリティの差ゆえです。
上の図でも、VTIのボラティリティが20.6%に対して、BNDは5.0%と大人しいです。
また、リーマンショックの起こった2008年の年間株価で比較してみましょう。
VTIは一年で50%近く下がったんですね。
対して、BNDは16%ほどの下落にとどまりました。
ただし、これは過去の実績であり、将来の株価を保証するものではありません。
どの年代を切り取るかによって、結果も変わります。
BNDとどのように付き合うか
繰り返しますが、BND(債券)が必要かどうかは投資家によります。
年齢を重ねると、安定した運用がしたくなります。
転職やスキルアップで収入増が見込める若いうちは、リスクをとって運用できるでしょうが、定年が迫ってきて、手持ちの資産を守りたくなってくると、手堅い運用に心惹かれることでしょう。
アラフォーのわたしはリスクを取って株式投資をしつつも、守りの債券もポートフォリオに入れています。
2022年前半のような米国株がサッパリのときも、少しずつ利金が支払われる債券は「増える」実感を手助けしてくれる、よきサポーターでした。
BNDとか、債券、バカにしちゃいかん
不安を感じずに株式投資がしたい方、年齢とともに安定志向になっている方は、BNDや米国債などの債券投資もおすすめです。
ただし、BNDなどは米国株式市場で売買するものです。
外貨建て資産に抵抗があり、円建てで投資するならば、東証に上場している債券ETFもあります。
1482や1656は、時差を気にすることなく、平日の日中も取引できますね。
これからも、わたしは債券へも投資します。
株式投資が最善策だとわかっていますが、どんな時でも、挫けることなく株式投資を続けるために、債券も必要だからです。
最後に、インデックス投資は勝者のゲームの一節を引用し、本記事を終了とさせていただきます。
資産が膨大であろうが、わずかであろうが、ポートフォリオは株式と債券に分散しなさい。
分散、分散である。
すると、市場のリスクだけが残る。ほどほどの資産を持つ投資家は特に注意するべきである。
引用:インデックス投資は勝者のゲーム
本日もお読みいただき、ありがとうございました。
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