メンタルヘルスマネジメント検定II種は、管理職向けの試験です。
これから検定を受ける方に向けて、書きます。
みなさん、こんにちわ。ヒヨッコ投資家 こかです。
2018年、メンタルヘルスマネジメント検定II種を受験し、合格しました!
今回の記事では、メンタルヘルスマネジメント検定II種の試験概要と独学での合格体験記をまとめます。
この記事が、メンタルヘルスマネジメント検定に興味のある方やこれから受験をする方のお役に立てば幸いです。
ぜひ最後までご覧ください。
4,000文字を超える長文なので、目次から見たい項目へジャンプしてくださいね↓
メンタルヘルスマネジメント検定とは
メンタルヘルスマネジメント検定とは、大阪商工会議所が主催している検定です。
毎年3月、11月の年2回試験が行われています。
企業によっては、管理職は全員受験必須としているところもあり、受験者層は幅広いです。
検定の目的
働くひとたちの心の健康管理をするため、必要なメンタルヘルスケアに関する知識や対処方法を学ぶ検定です。
職位・職種別(対象別)に3つのコースを設定しています。
管理部門所属のわたしは1種まで取得しました!
検定の難易度と合格率
公式サイトをもとに、メンタルヘルスマネジメント検定の難易度と合格率をまとめました。
(第28回検定(2020.3.15)は中止されました)
Ⅲ種の合格率は高い!!
Ⅲ種は合格率が70〜80%と高く、きちんと勉強すれば合格できる試験です。
回(施行年月日) | 受験者数 | 実受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|---|
22(2017.3.19) | 4,952 | 4,473 | 3,495 | 78.10% |
23(2017.11.5) | 4,843 | 4,209 | 3,367 | 80.00% |
24(2018.3.18) | 4,953 | 4,352 | 3,350 | 77.00% |
25(2018.11.4) | 5,055 | 4,528 | 3,870 | 85.50% |
26(2019.3.17) | 5,173 | 4,595 | 3,663 | 79.70% |
27(2019.11.3) | 5,814 | 5,248 | 3,501 | 66.70% |
29(2020.11.1) | 5,516 | 5,046 | 4,361 | 86.40% |
30(2021.3.21) | 5,561 | 5,051 | 4,135 | 81.90% |
31(2021.11.7) | 5,849 | 5,371 | 3,824 | 71.20% |
32(2022.3.20) | 5,402 | 4,849 | 3,121 | 64.40% |
33(2022.11.6) | 6,002 | 5,458 | 3,787 | 69.40% |
34(2023.3.19) | 5,600 | 5,035 | 3,995 | 79.30% |
35(2023.11.5) | 5,344 | 4,888 | 3,515 | 71.90% |
Ⅱ種の合格者は約半分
Ⅱ種は合格率が50%前後となり、しっかりとした試験対策が必要です。
回(施行年月日) | 受験者数 | 実受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|---|
22(2017.3.19) | 11,001 | 9,607 | 6,521 | 67.90% |
23(2017.11.5) | 9,576 | 8,481 | 4,333 | 51.10% |
24(2018.3.18) | 10,871 | 9,430 | 7,236 | 76.70% |
25(2018.11.4) | 10,104 | 8,937 | 5,816 | 65.10% |
26(2019.3.17) | 11,663 | 10,227 | 4,980 | 48.70% |
27(2019.11.3) | 11,088 | 9,936 | 4,302 | 43.30% |
29(2020.11.1) | 11,294 | 10,343 | 5,840 | 56.50% |
30(2021.3.21) | 12,113 | 10,686 | 7,285 | 68.20% |
31(2021.11.7) | 11,046 | 10,053 | 4,664 | 46.40% |
32(2022.3.20) | 12,663 | 11,128 | 7,763 | 69.80% |
33(2022.11.6) | 12,175 | 10,998 | 6,401 | 58.20% |
34(2023.3.19) | 13,340 | 11,918 | 6,444 | 54.10% |
35(2023.11.5) | 12,973 | 11,781 | 6,661 | 56.50% |
I種は難易度が一気にあがる
I種は受験者数が一気に減り、難易度が一気に上がります。
論述問題もあるため、テキストの隅々まで理解する必要があります。
回(施行年月日) | 受験者数 | 実受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|---|
19(2015.11.1) | 2,023 | 1,586 | 185 | 11.70% |
21(2016.11.6) | 2,017 | 1,610 | 296 | 18.40% |
23(2017.11.5) | 2,062 | 1,634 | 306 | 18.70% |
25(2018.11.4) | 2,077 | 1,642 | 332 | 20.20% |
27(2019.11.3) | 2,027 | 1,620 | 252 | 15.60% |
29(2020.11.1) | 1,571 | 1,276 | 272 | 21.30% |
31(2021.11.7) | 1,866 | 1,521 | 301 | 19.80% |
33(2022.11.6) | 2,000 | 1,628 | 287 | 17.60% |
35(2023.11.5) | 1,961 | 1,587 | 325 | 20.50% |
2022年にわたしも1種を受験したよ!
過去問の繰り返しのみでは太刀打ちできない問題もあり、テキストの精読が必要でした。
メンタルヘルスマネジメント検定II種独学での合格体験記
わたしはメンタルヘルスマネジメント検定のⅢ種、Ⅱ種、I種を受験し、すべて独学で一発合格しました。
独学でメンタルヘルスマネジメント検定Ⅱ種に合格したポイントをお伝えします。
メンタルヘルスマネジメント検定Ⅱ種の勉強時間は約25時間
メンタルヘルスマネジメント検定Ⅱ種を合格するための勉強時間は、約25時間でした。
試験の40日ほど前から勉強を始めました。
机に向かって勉強していたのが25時間で、通勤中などのスキマ時間を合わせると35〜40時間は勉強していたと思います。
平日は30分〜1時間程度勉強し、週末に2〜3時間勉強していました。
試験勉強中は問題集を持ち歩いていました。
アプリで学習の見える化
StudyPlusアプリを利用して、勉強時間を管理していました。
平日5日間、通常勤務してからの資格勉強は思いの外ハードです。
勉強の記録を残すことで達成感もあるし、未達の場合は学習プランの軌道修正もはかれます。
また、SNSのような機能もあり、共通目標の人とつながることで、刺激にもなります。
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使用教材は3つ
使用した教材は以下の3点です。
試験に合格するだけならば過去問題集だけで十分!
との意見もありますが、過去問題集ってあくまでも「過去問」なんですよね。
たしかに合格点は狙えると思いますが、【テキストには掲載されているが、過去に未出題の問題】が出題される可能性もあります。
そのため、わたしは公式テキストも準備しました。
ちなみに公式サイトに載っている商工会議所主催の高価な合格セミナーは行っていません。
教材の使い方
以下3ステップで教材を使用していました。
①重要ポイント&問題集を一読する
最初は公式テキストを読んでいました。
しかし、公式テキストはとっつきにくく、ポイントが整理されていないため、ちっともアタマに入りませんでした。
法律や難しい漢字もいっぱいだ…
これじゃ理解できない…、どうしよう…
まず最重要ポイントを整理してから公式テキストを読もう…!
急がば回れ。
まずは、メンタルヘルス・マネジメント検定試験II種 重要ポイント&問題集 でポイントをざっくりと頭に叩き込みました。
重要ポイント&問題集は、公式テキストではありません。
見開きの左ページにポイント解説/右ページに一問一答が載っており、使いやすく、試験勉強の土台を作るため使用しました。
遠回りのようやけど、正解やったんやな
重要ポイント&問題集でコアとなる知識を身につけてから、公式テキストで詳細な知識の肉付けをしました。
②過去問題集を解く
さて、重要ポイント&問題集を一読してから、過去問題集を着手。
間違った問題やあやふやな問題にはふせんをつけながら、まずは1周めの過去問演習。
2周め以降はふせんを減らす(間違いを潰す)ことを目的に、繰り返し解きました。
③過去問題集の解説と公式テキストを併読する
過去問演習での不明点は公式テキストで確認し、必要に応じてアンダーラインや書き込み。
読みづらいテキストなだけに、アンダーラインや書き込みでメリハリをつけていました。
確かに読みやすくなるな
そして、通勤途中などのスキマ時間では重要ポイント&問題集を用いてアウトプットしていました。
【2020年4月追記】
2020年2月にTACの「スッキリわかる」シリーズから「スッキリわかる メンタルヘルス・マネジメント検定試験 II種ラインケアコース テキスト&問題集」が発売されました。
簿記のときにお世話になったシリーズで使いやすさは体感済み。
今年受験するならば「スッキリわかる〜」を使います。
学習するときのポイント5つ
忙しい社会人の資格取得勉強です。
ポイントを絞った学習が重要になります。
労働者のストレス状況は必ずチェック
厚労省調査の労働安全衛生調査は頻出傾向です。
2012年で労働者健康状況調査は終了していますが、今は労働安全衛生調査が行われています。
労働者のストレス傾向は必ず把握しておきましょう。
法律や制度関係は整理しておく
関連する法律やメンタルヘルス情報の取り扱い(個人情報の取り扱い)も、頻出ポイントです。
「安全配慮義務は、労働安全衛生法で定められている。◯か、×か」のような問題も出題されるため、関連する法律を理解する必要があります。
(第何条かまでは問われません)
上記の場合、安全配慮義務は労働契約法で明記されているため、×です。
法律関係は、公式テキストの第一章と巻末資料にまとめられています。
なかなか読みづらいパートですが、正しく理解し、得点を落とさないようにしてくださいね。
法律用語が続くので苦手意識を抱きがちな点だけど、しっかりと!
受験種別ごとに求められる対応を理解しておく
受験種別ごとに求められる対応を理解して、試験に臨んでください。
サラッと見ると、試験問題は簡単そうに感じます。
しかし、一般常識としての回答ではなく、メンタルヘルスマネジメントの担当者や管理職としての対応を答えなくてはいけません。
Ⅱ種では職場環境整備やメンタルヘルス不調者への対応など、管理職としての対応が問われます。
根拠をもって解答できるようにしよう
過去問題集の解説・公式テキストを読み込む
過去問題集は正誤にかかわらず、解説をしっかりと読むようにしましょう。
過去問題集と同じような問題であっても、試験本番では言い回しが変わっていたり、切り口を変えて質問してきたりします。
問題の答えだけ覚えてしまうと、試験本番では役に立たないかもしれません。
解説と公式テキストをしっかりと読んで、問題の「論点」を押さえてくださいね。
理解することが重要や
また、過去問題集を繰り返し解くとわかりますが、問題にはクセがあります。
サラッと読むと見落としてしまうような箇所(カッコ書きの中身や法律名など)に不適切な表現が含まれていて、ひっかかることもあります。
細かな点を読み飛ばして失点しないよう、注意してくださいね。
ノートまとめは最小限に止める
公式テキストが読みづらく、ノートまとめをしたくなりますが、ノートまとめは最小限にとどめていました。
仕事や日々の生活に忙しい社会人の資格学習は時間との勝負だから、ノートまとめをする時間などありません。
ど〜〜〜してもわからなかった箇所を中心に、ポイントのみ簡潔にまとめていました
わたしは、苦手だった長時間労働の項目のみノートにまとめていました。
あれだけ苦手だったのに、箇条書きにすればスンナリ覚えられました。
頻出項目5つ
よく問われる項目を列挙します。
試験勉強のご参考にしてください。
NIOSH(ナイオッシュ)の職業ストレスモデルは、職業性ストレスを語る上で欠かせないモデルです。
ストレス反応の要因は何か、ストレスを緩衝させるものは何か、モデルの理解が必要です。
テキストの図解を見て、しっかりと覚えるようにしていました。
また、管理職向けの試験であるため、長時間労働の設問も見受けられます。
働き方改革でも労働時間管理は取り上げられており、注目すべき項目だと思います。
長時間労働を盛り込んだ労災認定基準は正確に暗記するようにしていました。
メンタルヘルスマネジメント検定は独学で合格できます
メンタルヘルスマネジメント検定は独学で合格できる試験です。
しっかりと試験対策をすれば、そこまで難しい試験ではありません。
問題演習×基礎知識の理解で合格できるはずです。
仕事をしながらの試験勉強は大変ですが、決して諦めないでくださいね。
こかブログはあなたの受験を応援しています!!
本日もお読みいただき、ありがとうございました。
みなさまの合格をお祈りしております。
↓メンタルヘルスマネジメント検定合格教室オープン!!
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