
私はすでにVTIを保有していますが、高配当が魅力のSPYDを買いたいなと思っています。
ETFを複数保有することは有効なの?
みなさん、こんにちは。
ヒヨッコ投資家 こか(@cocablog)です。
インデックスに連動するETFはたくさんありますね。
さまざまなETFを保有している場合の分散力やパフォーマンスが気になるところです。
今回の記事では、複数のETFを保有するメリットを検証するため、VTIとSPYDを比較します。
結論からお伝えすると、VTIとSPYDは組み入れ銘柄やセクターが異なるため、共に保有することでお互いを補完しあうことができます。
では、VTIとSPYDについて検証していきます。
本日もぜひ最後までご覧ください。
VTIとSPYDの商品内容をまるっと比較

VTIとSPYDの商品概要を比較します。
VTI バンガード・ トータル・ストック・マーケットETF | SPYD スパイダー・ ポートフォリオS&P500高配当株式ETF | |
---|---|---|
インデックス | CRSP USトータル・マーケット・インデックス | S&P 500® 高配当指数 |
設定日 | 2001/05/24 | 2015/10/21 |
特徴 | ・米国株式市場の投資可能銘柄のほぼ100%をカバーする ・MicrosoftやAppleなどが組入上位銘柄に並ぶ ・配当利回りは2%弱 | ・S&P 500®組入銘柄のうち、配当上位80位を対象とする ・不動産や公益事業や一般消費財セクターが組入上位に並ぶ ・配当利回りは4%以上 |
決算月 | 3/6/9/12月決算 | 3/6/9/12月決算 |
経費率 | 0.03% | 0.07% |
どちらも低コストで、長期保有におすすめのETFです。

VTIとSPYDで、配当利回りやパフォーマンスに差があるのはなんでや?

ETFの投資対象が違うからかな?
VTIとSPYDは投資対象が異なる
同じアメリカ市場へのインデックス運用であっても、VTIとSPYDは投資対象が異なります。
VTIは米国市場全体をまるっと投資対象にしており、リスク分散されたETFです。
キャピタルゲインを狙う投資家にはぴったりのETFです。
一方、SPYDはS&P500の中でも高配当株のみへ限定し、投資しています。
配当金生活を目指す投資家からの人気が高いです。
VTIで全米株式へ投資し、米国経済の恩恵を享受する。
SPYDで配当金を受け取り、配当金生活を楽しむ。
VTIとSPYDの投資目的はまったく異なる
VTI・SPYDの構成銘柄の違いから、両方の銘柄を保有していても、全く別目的での投資となります。
SPYDは「VTIでは配当金面で物足りないなぁ」と感じる投資家のニーズを満たしてくれるETFですね。
SPYDの組入セクターは不動産が多い
ちなみに、SPYDの組入セクターに不動産(REIT含む)がラインナップされています。
SPYDが不動産を組み入れる理由は、配当利回りが高いからです。
組入基準が配当利回りのみであるSPYDは、不動産の比率も上がります。
高配当株ETFではVYMやHYDも有名ですが、SPYDのように不動産へは投資していません。
組入セクターに特徴があるため、SPYDは他の市場平均へ連動するETFとは一線を画します。

すでにS&P500へ投資していても、SPYDは他の商品とは異なる値動きをしそうやな。
VTIとSPYDの値動きをまるっと比較

チャートを使って、VTIとSPYDの値動きを比較します。
今回は、2パターンのチャートをご紹介します。
- VTI・SPYD・S&P500
- VTI・SPYD・VYM
いづれもSPYDが設定された2015年10月21日を起点に作成しています。
では、実際見てみましょう。
VTI・SPYD・S&P500を比較
まずはVTI・SPYD・S&P500の比較です。
SPYD:青/VTI:水色/S&P500:紫

チャートを見ると、VTI・S&P500とSPYDの値動きの違いがよくわかります。
VTI・SPYD・VYMを比較
次に、VYMのチャートを重ねてみます。
SPYD:青/VTI:水色/VYM:紫


3つのチャートはどれも重ならないね。
注目すべきは、高配当株ETFチームのSPYD・VYMのいづれも、VTIよりも劣る値動きであるという点です。
やはり、広く分散されたETF(VTI)がパフォーマンス面では優秀だということでしょうか。
配当金込みのチャートで比較
配当金込みのパフォーマンスで比較しても同様です。
SPYD:緑/VTI:青/VYM:黄

SPYDやVYMよりも、VTIのほうがトータルリターンが優れています。
高配当株ETFは、リターンを狙うのではなく「配当金をもらうもの」という目的で投資すべきETFですね。
投資目的が異なるならばVTIとSPYDの合わせ技はアリ

すでにETF投資をしていると、別のETFへの投資は決め手にかけたり、悩んだりします。
しかし、複数のETFを保有していても、運用指針や組入銘柄が異なるとパフォーマンスに差が生じます。
結果、まったく別の投資パフォーマンスとなります。
今回、比較したVTIとSPYDも期待するパフォーマンスや投資目的が異なります。
わたしは、キャピタルはVTIに期待することとし、SPYDは配当利回りを楽しむとして、両方のETFを保有することとします。
SPYDとVTIは異なる投資目的のため、分散投資の一つとして投資します。
本日もお読みいただき、ありがとうございました。
最高のフィナーレを。
コメント
初めまして。
私も最近米国株デビューしブログも始めたものです。
1人で四苦八苦しながら株の購入をしているのですが、
こかさんはVTIやVOO、SPYDなどを購入されていると思うのですが、
ドルの購入手数料はどうしていらっしゃるでしょうか。
楽天証券で円貨購入すると為替手数料が1ドルあたり25銭か買ってしまい、SBIだと1ドルあたり5銭で変換できると聞いています。
このあたりの知見をお持ちでしたら教えてください。よろしくお願いします。
@ぽん太さん
はじめまして。
コメントいただき、ありがとうございます!
私はすでに楽天証券で口座を持っており、NISAも楽天証券で開設済みでした。
また、楽天市場や銀行、Edyなど、楽天経済圏を利用することが多いので、楽天ポイントも貯めています。
SBIの手数料体系は魅力的ですが、本年度は楽天証券を利用するつもりです。
あまりお役に立てずに申し訳ございません。
ブログ書かれているのですね。
(ブログ村がメンテナンス中で見れないのですが、)米株村にいらっしゃいますか。
遊びに行かせていただきます♪
ありがとうございます!
私も楽天で一式揃えてしまったので、SBIと2口座管理するか迷っていたのですがしばらく楽天1本で行こうかと思います!
SPYD魅力的ですよね。VTIは持っているのですが、高配当はまだ持っていなくて。
皆さんと違って雑なブログなのでお恥ずかしいですが、人気ブログランキングの15位くらいをうろうろしていますので、良かったら遊びに来てください!