VTか、VTIか、どっちがいいと思う?
わたしはVTIへ投資しててよかったって思ってる。
う〜ん、どっちやろ?
地域分散できてるVTの方がええんかな?
いつも一生懸命なあなたへ。ヒヨッコ投資家 こかです。
「やっぱり分散って大事だし、VTIよりVTの方がいいのかな…。でも、直近のパフォーマンスはVTIの方がいいし」と、VTか、VTIかで悩むことも多いのではないでしょうか。
以下に、ざっくりと特徴をまとめました。
VTに投資してもアメリカの下落リスクは避けられないと思い、わたしはVTIへ投資しています。
今回のブログは、「VTか、VTIか、どっちを選ぶか」ということについてお話しします。
本日もぜひ最後までご覧ください。
結論:VTIでよいのではないか
まずは結論からお伝えします。
個人的には、VTIでよいのではないかと思っています。(2021年現在)
わたしが感じる「VTの優位性」は、全世界へ投資している分散力です。
VTの分散力にさほど魅力を感じないため、VTIでよいと考えています。
ただし、VTIはアメリカ一国集中投資のため、地域分散性がイマイチです。
「一国集中は怖いな」と思われる方は、VTをおすすめします。
VTに投資しても、米国株下落リスクは避けられない
VTは全世界に投資してるけど、VTIはアメリカだけやん。
VTIは、アメリカがダメになったときのリスクが大きいやん。
VTに投資しても、米国株下落リスクは避けられないと考えているため、VTに食指が動きません。
米国株下落リスクが避けられないならば、VTIでいいかなと判断し、メイン投資をVTIにしました。
経済大国アメリカが世界に及ぼす影響
アメリカがあかんようになったら、世界はどうなるん?
万が一、アメリカがコケたら、世界中に波及すると思います。
経済や産業の国境はなくなりつつある今、アメリカだけが悪くなることは考えにくいです。
アメリカが不況になれば、日本やアジア諸国、欧州、新興国…へ徐々に拡大していくと思います。
ゆえに、「全世界株式を持っていれば、アメリカが悪くなっても安心」という考え方にはやや懐疑的です。
アメリカ集中投資に比べ、緩和されるでしょうが全世界株式であろうと、アメリカの下落リスクは避けられないと思います。
VTの60%近くがアメリカへ投資している
VTの60%近くがアメリカへ投資しています。
残り40%を欧州や日本などの先進国と新興国で分け合っている状態です。
60%近くって、ほとんどやね。
分散されているとは言え、60%も占めるアメリカがVTに与える影響は少なくありません。
ポートフォリオ的に見ても、「VTならば米国株下落リスクが避けられて安心!」とは言い難いです。
もちろん、10年、20年後のことはわからないけれど、「しばらくはVTIでよかろう」と思っています。
VTとVTIをまるっと比較していくよ!
VTとVTIの特徴を比較していくで!
VTとVTIをまるっと比較してみましょう。
VT | VTI | |
---|---|---|
名称 | バンガード・ トータルワールドストック マーケットETF | バンガード・ トータルストック マーケットETF |
設定日 | 2008/6/24 | 2001/5/24 |
純資産額(十億ドル) | 64.5 | 127.5 |
コスト | 0.08% | 0.03% |
投資対象 | 全世界株式 | 米国株式 |
保有銘柄数 | 9,299 | 4,025 |
VTはアメリカ本土で人気がないため、純資産額が少ないです。
アメリカでは米国株へ投資するETFを保有する投資家が多いからか、VTIやVOOとVEA(FTSE先進国市場ETF 除く米国)などアメリカをのぞくETFを保有する傾向が見られます。
コスト面を比較すると、VTIの方がローコストですが、0.05%の違いは目くじらを立てるほどでもないかなと思います。
VTもVTIもローコストで運用できるよ。
投資対象国
VTとVTIの投資対象国を比較します。
投資対象国比較をすると、「分散ができてるVTがええかな」とも思います。
VTの投資対象国
VTは、アメリカへの投資が過半数で、残りを世界各国へ振り分けています。
VTIの投資対象国
VTIの投資対象国は、もちろんアメリカが100%です。
VTIひとつで全米制覇できちゃいますね。
組入銘柄トップ10
VTとVTIそれぞれの組入銘柄トップ10をまとめます。
この流れやと、VTもVTIも似た銘柄が並ぶ予感や。
そうなんよね。
だから、わたしは「VTIでええやん」って思ってしまう。
VTの組入銘柄トップ10
「やっぱりかぁ〜」とアメリカの企業が並びますが、7位には台湾セミコンダクターマニュファクチャリング(TSM)がランクインしています。
VTならではのグローバル色を感じますね。
組入銘柄 | |
---|---|
1 | Apple Inc. |
2 | Microsoft Corp. |
3 | Alphabet Inc. |
4 | Amazon.com Inc. |
5 | Facebook Inc. |
6 | Tesla Inc. |
7 | Taiwan Semiconductor Manufacturing Co. Ltd. |
8 | Berkshire Hathaway Inc. |
9 | NVIDIA Corp. |
10 | JPMorgan Chase & Co. |
※VT全体で上位10銘柄が占める割合は、14.4%です。
VTIの組入銘柄トップ10
VTIの組入銘柄トップ10です。
米国株投資家におなじみの有名銘柄がズラーッと整列しています。
組入銘柄 | |
---|---|
1 | Apple Inc. |
2 | Microsoft Corp. |
3 | Alphabet Inc. |
4 | Amazon.com Inc. |
5 | Facebook Inc. |
6 | Tesla Inc. |
7 | NVIDIA Corp. |
8 | JPMorgan Chase & Co. |
9 | Berkshire Hathaway Inc. |
10 | Johnson & Johnson |
※VTI全体で上位10銘柄が占める割合は、23.9%です。
VTとVTIのトータルリターン比較
ETFreplay.comでVTとVTIの分配金込みリターンを比較しました。
VTが設定された2008年5月8日からのチャートです。(青:VT /緑:VTI)
現在のところ、VTIのトータルリターンの方が優れています。
直近の米国株の伸びを思い出せば、まぁ、想像通りかもしれません。
ただし、米国株の勢いがいつまで続くかはわかりません。
VTIはアメリカ一国への集中投資ということを念頭に置きつつ、投資しましょうね。
VTとVTIを迷ったら、アメリカ一国集中リスクに注目する
VTとVTIを迷ったら、「アメリカ一国集中リスクをどう感じるか」と自分に問いかけてください。
わたしのように「ちょっとリスクを取った運用をしてみようかな」というならば、VTIを選んでもよいのではないでしょうか。
逆に、「やっぱり一国に集中させるのはコワイ。世界に分散して投資したい!」という方はVTを選ぶ方が安心ですね。
もちろん、少額ずつ両方へ投資するのもOKです。
投資はリスクがつきものだから、あなたがリスクをどう捉えるかが焦点なんです。
バンガードがこーーんなにたくさんのインデックス商品を準備してくれているのは、投資家の数だけ投資家のニーズがあるからだと思います。
本日もお読みいただき、ありがとうございました。
最高のフィナーレを。
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