
SPYDをVTIと比較して、尖り具合を確認します
みなさん、こんにちは。ヒヨッコ投資家 こかです。
今回の記事では、SPYDとVTIの組入内容の重複を調べました。
組入内容の重複を見ることで、SPYDの尖り具合がわかります。
「市場平均型のETFとどのくらい違うのか」を知ることで、SPYDのような特化型ETFとのつきあい方が見えてくるのではないでしょうか。
本日もぜひ最後までご覧ください。
SPYDをVTIを比較してみた
参考サイト▶︎https://www.etfrc.com/index.php
SPYDの尖り具合を見てみる
etfrc.comでSPYDとVTIを比較しました。
78、2.3%、98.7%、少し重なっている円、横向けのグラフ…のがパッと目につきますね。
詳しく見てみます。
- SPYDとVTIが重複している銘柄数:78銘柄
- SPYDとVTIの重複している銘柄の割合:2.3%
- SPYDとVTIが時価総額で重複している割合:8%
- 情報技術セクターやヘルスケアセクターはVTIのほうが豊富、一方不動産や金融はSPYDの方が多い

VTI、SPYDの特性を考えると、ほとんどの銘柄が重複してるのは納得。

時価総額ベースで見ると、重複部分は2.3%だから、SPYDの「尖り具合」がよくわかるね。
仮に、VTIを「満遍なく分散されたETF」と定義します。
相対的に見ると、SPYDは「満遍なく分散されたETF」とは言い難く…。
etfrc.comでの結果をみると、SPYDは市場平均よりも偏りがある組入をしていることがわかります。
偏った結果が現在のSPYDのパフォーマンスに影響しているのではないでしょうか。
たとえ話をします
VTIは和洋中、デザートまで揃っているビュッフェのようなものです。
前菜、メイン、パンやライスなどの炭水化物、デザートも、食後のお茶も揃っています。
バランスよく食事ができるオールラウンドなビュッフェです。
一方、SPYDはオールラウンド型のビュッフェからデザート部分のみを切り取ったスイーツビュッフェのようなもの。
扱っているメニューはオールラウンド型のビュッフェと重複しているんだけれど、注力している商品が異なります。
結果、顧客層に偏りが出てきます。
また、栄養バランスが偏ってしまいます。
SPYDとどうつきあうか、が大切
わたしはVTI(もしくはVOO)のみを推奨したり、SPYDを否定したりするつもりはありません。
特化型ETFは「全体のどこを切り取るか」「どこにフォーカスして投資するか」を理解しておかないと、パフォーマンスに一喜一憂させられるのではないかと懸念されます。
理解した上で、「特化型ETFとどうつきあうか」は投資家それぞれかな…と。
「SPYDはS&P500採用銘柄だから大丈夫…VOOとか調子いいし」と思って安易に買うと、ちょっとコワイかなと改めて思い、記事にしました。
もちろん、花形ETFのQQQとて同じことです。
QQQも尖ったETFのひとつです。
当たるか、外れるかは結構大きいと思います。
VTIをベースとして考えることで、自分の「リスク許容範囲」を見直すきっかけとなりました。
本日もお読みいただき、ありがとうございました。
最高のフィナーレを。
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